インターフェックスジャパン(医薬品 研究開発・製造技術国際展)は、医薬品業界ではアジア最大級の展示会です。今年は2019年7月3日(水)~5日(金)に東京ビッグサイトの7月1日に新設された南館で開催されました。
今回はTOYOブースにて、東洋エンジニアリング(略称:TOYO)とテックプロジェクトサービス(略称:TPS)と3社共同出展という形をとり、ブース内で、製薬業向けに「連続生産への対応」「IoT/AIの活用」「医薬品製造に特化したMES WERUM社 PAS-Xのご紹介」といった注目のテーマに沿って、IT分野で展示およびプレゼンテーションを実施しました。 また、会場内の特設ステージにて、TPSとともに出展社セミナーを実施しました。
日 時:2019年7月5日(金) 12:20~13:20
会 場:出展社による製品・技術セミナー会場 S-2
講演者:Part1 テックプロジェクトサービス株式会社 池谷 勝俊
Part2 ビジネスエンジニアリング株式会社 宮澤 由美子
Part1では、テックプロジェクトサービスの池谷氏から、「iFactoriy」※の取り組みや、R&Dエンジニアリング、連続⽣産設備の構築実績の紹介がありました。
※「iFactoriy」は、国⽴研究開発法⼈新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の戦略的省エネルギー技術⾰新プログラムの一つです。医薬品製造において、現在のバッチ型に替わり、連続合成法、バッチ連続型を組み合わせた連続⽣産⽅式を採⽤したモジュール型の製造設備で、医薬品製造におけるオンデマンド⽣産による効率化を果たし、それにより⼆酸化炭素の排出量を⼤幅に削減することを⽬指している取り組みです。
Part2では、B-EN-Gの宮澤から、「連続生産に必要なITシステム導入の考え方」と題し、連続生産の定義、メリット、Quality by Designと連続生産の関係を軽く述べた後、バッチ生産時と連続生産におけるITシステムの構成の相違点、一貫したデータインテグリティの必要性、連続生産化に伴うデータの活用の将来性を解説しました。
最後に、連続生産化が進むにつれ、医薬品製造はデータ駆動型となり、RealとCyber両面を押さえていくことが大切であるとまとめました。
出展社セミナーでの講演に関連した内容を、ブースでも紹介しました。
出展社セミナーの短縮版で、Quality by Designの考え方に基づく医薬品の連続生産の実現に向けたシステムアプローチについて、バッチ生産との相違などご紹介しました。
IoTを活用して医薬品製造現場を見える化。ビッグデータをAIで解析し、品質向上、予防保全、稼働率向上を実現するPharma Society 5.0のソリューションを紹介しました。
医薬・バイオに特化した製造管理システムであるWerum社のPAS-Xの概要をご紹介しました。標準化が進んでおり、9割の顧客がカスタマイズなしで、剤形ごとに用意されたテンプレートを活用し、短期間で導入されています。
TOYOグループの医薬エンジニアリングにつきましては、テックプロジェクトサービスのホームページをご覧ください。
ご来場いただいた皆様には、展示ソリューションに関するご意見、ご要望、今後に寄せる期待の言葉など数多くいただきました。心より感謝申し上げます。