第23回 インターフェックスジャパン東京 出展報告
インターフェックスジャパン(医薬品 研究開発・製造技術国際展)は、医薬品業界ではアジア最大級の展示会です。今年は2021年12月8日(水)~10日(金)に幕張メッセで開催されました。
ブース内プレゼンテーションと展示
今回はTOYOブースにて、東洋エンジニアリング(略称:TOYO)とテックプロジェクトサービス(略称:TPS)と3社共同出展という形をとり、ブース内で、製薬業向けに「グローバルNo.1の医薬製造実行システム PAS-X とは?」「ラボの試験データを完全に管理する NuGenesis ソリューション」「医薬品工場におけるPharma4.0に向けたIoT・AI適用事例」の3つのIT分野のプレゼンテーションを実施しました。 また、会場内の特設ステージにて、出展社セミナーを実施しました。
ブースには、「iFactoriy」※の原薬連続生産の試作キューブが置かれ、多くのお客様が注目されました。
※「iFactoriy」は、国⽴研究開発法⼈新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の戦略的省エネルギー技術⾰新プログラムの一つです。医薬品製造において、現在のバッチ型に替わり、連続合成法、バッチ連続型を組み合わせた連続⽣産⽅式を採⽤したモジュール型の製造設備で、医薬品製造におけるオンデマンド⽣産による効率化を果たし、それにより⼆酸化炭素の排出量を⼤幅に削減することを⽬指している取り組みです。
出展社セミナー
タイトル:「Pharma4.0 スマートファクトリーへの道のり」
日 時:2021年12月10日(金) 11:00~12:00
会 場:出展社による製品・技術セミナー会場 B
講演者:ビジネスエンジニアリング株式会社
ソリューション事業本部 副事業本部長 執行役員 宮澤 由美子
概要:
最初に「Pharma4.0が目指す姿」として、その定義や要素、フレームワークなどご紹介した後、ポイントは現場データの取得と分析・人手作業の自動化であるとし、実現のためには、組織と業務の戦略的な連携、つまりCMC部門×エンジニアリング部門×製造部門×IT部門が連携し、包括的な管理戦略を実行する必要があると述べました。
一方で、Pharma4.0実現に向けた課題として
・データを取得して蓄積する仕組み
・使えるデータにするためのデータの事前加工や準備
・MBR標準化
・モデルのメンテナンス
・データの保持のため、セキュリティ対策、データインテグリティ対策(全体基盤の中で共通的に取り組むテーマ)
を挙げ、MES/MBRと連続生産、データインテグリティ、データ活用の3つの切り口で、B-EN-Gのご提供する製品やサービスを通じて、どのように課題を解決するかを具体的な事例を示しながらご紹介しました。
最後に、部門やシステムを超え、全体を見通すプログラムマネジメントについて解説した後、「B-EN-Gは、お客様とビジョンを共有し、プログラム・プロジェクトの「チェーン」となり、デジタル技術とインテグレーション・プロジェクトマネジメント力を持って、お客様に貢献します」と締めくくりました。
TOYOグループの医薬エンジニアリングにつきましては、テックプロジェクトサービスのホームページをご覧ください。
ご来場いただいた皆様には、各ソリューションに関するご要望、今後に寄せる期待の言葉など数多くいただきました。心より感謝申し上げます。