インターフェックスジャパン東京2024 出展報告
インターフェックスジャパン(医薬品 研究開発・製造技術国際展)は、医薬品業界ではアジア最大級の展示会です。今年は2024年6月26日(水)~28日(金)に東京ビッグサイトで開催されました。
今回はTOYOブース内で、製薬業向けに「医薬・バイオに特化した製造実行管理システム『PAS-X』とは?」「電子実験ノートによるDX戦略~新たな価値の創造へ~」「製薬業界向けデータマイニングシステムによる品質向上ソリューション」の3つのIT分野のプレゼンテーションを実施し、コーナーにてデモンストレーションを行いました。また、会場内の特設ステージにて、出展社セミナーを実施しました。
ブース内プレゼンテーションと展示
- 医薬・バイオに特化した製造実行管理システム「PAS-X」とは?
PAS-Xは、ドイツ ケルバーファーマが提供する医薬品業界に特化した製造実行システムです。プロセス開発から製品製造、包装に至る医薬品・バイオ医薬品製造における主要ライフサイクルステージ全域をカバーしており、ワクチン、バイオ医薬品、固形製剤、液剤といった医薬品製造業の全主要セグメントを支援しています。公認PAS-XサービスパートナーであるB-EN-Gが、PAS-Xの導入手法、運用手順、導入効果を紹介しました。
- 電子実験ノートによるDX戦略~新たな価値の創造へ~
NuGenesisはWaters社が提供する医薬向け電子実験ノートであり、データの信頼性向上やペーパーレス化を目的とし、品質試験や研究・実験結果の電子記録化や一元管理を実現するツールとして近年導入企業が増えています。本プレゼンテーションでは、基本的な機能のご紹介だけでなく、蓄積された電子記録の活用事例やDX化のポイントについても紹介しました。
- 製薬業界向けデータマイニングシステムによる品質向上ソリューション
データマイニングにより予防保全と知財共有を推進し、生産段階の医薬品の品質を向上させるソリューションを紹介しました。
本ソリューションでは原材料試験結果、製造パラメーター、製品試験結果のような製造品質に関するデータを収集・蓄積し、継続的なモニタリングを行います。一変量および多変量の統計的プロセスコントロール(SPC)を活用し、OOS(規格外試験結果)の予兆を検知し未然に防ぎます。またベイジアンネットワークを用いた因果関係の可視化により、異常発生時の迅速な原因分析を可能にします。
出展社セミナー
タイトル:「今こそ理解する!Pharma4.0と製造現場のデジタル化施策」
日 時:2024年6月28日(金) 13:20~13:50
会 場:出展社による製品・技術セミナー会場 B
講演者:ビジネスエンジニアリング株式会社
ソリューション事業本部デジタルライフサイエンス本部ソリューション1部 部長 有海 洋平
概要:
最初に、Pharma 4.0の定義やそのフレームワーク、連続生産におけるQuality by Designの考え方を解説しました。
その後、Pharma4.0実現に向けた課題として
・データの標準化やデータを蓄積する仕組み
・データインテグリティ対策(全体基盤の中で共通的に取り組むテーマ)
データ活用の3つの切り口で、B-EN-Gのご提供する製品やサービスを通じて、どのように課題を解決するかを具体的な事例を示しながらご紹介しました。
最後に、部門やシステムを超え、全体を見通すプログラムマネジメントについて解説した後、「B-EN-GはPharma4.0スマートファクトリーのエコシステムの一員となり、世界中の人々の健康にお役に立ちたいと思います」と締めくくりました。
ご来場いただいた皆様には、心より感謝申し上げます。