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JD-NET 第8次対応まで「あと」2年?医薬SAP利用企業へのオススメ

 

JD-NET_TOP

日本では、医薬品メーカーと卸企業との間の、受注情報、出荷情報、実消化情報などは、医薬品業界標準EDIである「JD-NET」を通してデータ交換されています。「JD-NET」は1987年に構築されて以来、何度か改訂されてきましたが、2024年11月に第8次システムへの改訂が発表されました。本コラムでは、第8次改訂に対応するB-EN-Gのソリューションについてご紹介します。

 

JD-NET 第8次対応まで「あと」2年?

医薬品メーカーのみなさま、医薬品卸業のみなさま、JD-NET 第8次システムへの対応はお済みでしょうか?あるいは、ご利用中の自社システムの改修作業の真っ最中でしょうか。

ご周知の通り、JD-NET 第8次対応では以下を見据えデータのフォーマットが大きく変更されます。そのため、日々ご利用されているJD-NETとデータの送受信をしている自社システム側も改修が必須となります。

<第8次対応の目的>

  • 法規制対応、トレーサビリティ要件など将来の業界ニーズへの柔軟な対応
  • 国際標準の商品識別コード(JANコード・GS1標準)での情報連携
  • 卸・メーカー間でのより付加価値の高い情報の連携

注目すべきは、今回のフォーマット変更では、レコード長の拡張だけでなくロット番号などの複雑な付加価値情報も取り扱うようになった、ということです。そのため、システム改修の規模とテスト工数が過去最大級となる可能性もあります。

2024年11月から第8次システム移行は開始しており、2027年11月まで並行運用期間となっています。

本コラム執筆時点の2025年11月では、一見、「あと2年もある」と思われるかもしれませんが、ここから要件定義、開発、接続テスト、並行運用が待っていることを思うと、実質的に残された時間はほとんどありません。

 

 

JD-NET 第8次対応済み「B-EN-Gp JD-NETソリューション」とは

JD-NET 第8次対応をご検討中で、基幹システムとしてSAP ERPをご利用の医薬品メーカー様には、B-EN-Gが開発した医薬品業界向けJD-NET連携機能パッケージ "B-EN-Gp JD-NET Solution for SAP S/4HANA"(以下、B-EN-Gp JD-NETソリューション) をお勧めします。

"B-EN-Gp JD-NETソリューション" 導入のメリット
  • 第8次対応フォーマットに準拠したテンプレートを標準搭載しているため、開発工数が僅少で済む
  • JD-NET連携に機能特化しているので、短い期間で導入できる
  • 15社に導入し稼動済みの機能のため、稼働が安定している

現在、B-EN-Gでは複数のお客様でJD-NET 第8次対応のご支援をさせていただいていますが、これらのパッケージとしての強みを生かした導入効果を発揮しご好評をいただいております。

B-EN-Gp JD-NET Solution for SAP S/4HANAの機能

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グローバル企業の日本国内展開を支える

日本国内で事業展開されているグローバル企業様にも、日本でのビジネスのさらなる成長のためにお役立ていただけるよう、B-EN-Gp JD-NETソリューションは標準で英語でも利用できます。また、各種ドキュメントの英語版も用意しています。

詳しくは下記をご覧ください。

B-EN-Gp JD-NET Solution for SAP S/4HANA紹介ページ

 

「SAP S/4HANA移行」も同時に進める?

ところで、今も多くの企業で利用されているSAP ECC 6.0ですが、ご存じの通り2027年末に標準サポートが終了予定です。お気づきのことと思いますが、「JD-NET 第8次対応」と「S/4HANAへの移行」はその期限がおよそ1か月半しか変わりません。これらをまとめて実現することをご検討中のSAPユーザー企業様もあります。

JD-NET 第8次対応は、S/4HANA移行の好機でもあります。「JD-NETだけ」の対応も、「S/4HANA移行と同時」の対応も、当社のソリューションで可能です。30社を超える医薬品メーカー様のSAP導入プロジェクトを手掛け、そのナレッジを製薬業向けSAP S/4HANA導入モデル "B-EN-Gp"として開発、提供してきた当社に、ぜひご相談ください。

 

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ビジネスエンジニアリングの医薬品・医療機器業界対応
1991年に日本初のSAPパートナーとなり、1993年に国内第一号SAPユーザー(製薬業)への導入を実現して以来、「ヘルスケアの未来を共に創る」を掲げ、医薬品業のニーズに応えるため、ERP導入支援のみならず、製造実行管理(MES)や品質試験管理(LIMS)、倉庫管理(EWM)等のソリューションラインナップを増やし、それらのシステム導入支援サービスおよび、システム導入に欠かせないCSV(コンピュータ化システムバリデーション)支援等をご提供してきました。

B-EN-Gは、患者様を支えるお客様のビジネスをシステム面からご支援していきます。

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川田 雅俊
川田 雅俊
大学卒業後、ビジネスエンジニアリング株式会社に入社。 長らくSAP FIモジュールのコンサルタントとしてSAP ERP導入プロジェクトや保守に携わってきたが、直近ではSAP S/4HANAへのコンバージョンやJD-NETソリューション導入に従事。2023年より在宅勤務専門社員となり、現在は長崎在住。