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B-EN-Gが最先端AIに挑む!「SAP BTP Hackathon 2026」参戦記 第6回:SAP NOW AI Tokyo 2026で発表

SAPNOW2026

「SAP BTP Hackathon 2026」に参戦したビジネスエンジニアリング(B-EN-G)の「Team-Sozo」。取り組みの進捗を5回に渡り報告してきた本コラムですが、いよいよ最終回を迎えました。

2026年7月29日に開催されたSAPジャパン株式会社主催のイベント「SAP NOW AI Tour TOKYO 2026」(以下、SAP NOW)において、チームが情熱を注いだ自律型AIエージェント「Watchdog AI Agent」を、多くのお客様へ初披露した模様をお伝えします。

 

お客様へ初披露

Team-Sozoは、6月にHackathonの審査書類を提出して活動を終えましたが、社内から、「皆さんの取り組みの成果として『Watchdog AI Agent』をSAP NOWで発表しましょう!」というワクワクする提案がありました。

お題は、「製造業:今から始めるSAP Business AI」。

このテーマは、B-EN-Gのコンサルタントがお客様から寄せられた率直な疑問に基づいています。「SAPのAIは本当に使えるのか」「どのような効果があるのか」といった現場の声を反映しました。講演は、SAPの標準AIとカスタムAIの説明で構成され、カスタムAIの例として我らが番犬がお披露目されることになったのです。

SAP NOWでのB-EN-Gの講演時間は20分です。SAPのAIエージェントの検証に取り組んでいる他のメンバー1名と共に、Team-Sozoメンバーのうち2名が代表で登壇する運びとなりました。

そして発表当日。

beforeSession

セッション前に会場ディレクターと打ち合わせ

一般の来場者に混じって他のハッカソンメンバーも聴講席から見守る中、発表がいよいよ始まりました。

 

自律型AI「Watchdog AI Agent」:業務プロセスにおける処理漏れ検知のロジック

発表に向けた、さらなるコンセプトの磨き上げ

ハッカソン本番では、提出物の作成に追われる日々でした。しかし今回は、7月29日のイベントまで時間があったため、ハッカソンで構築したプロトタイプのコンセプトをさらに明確に整理しました。製造業の基幹業務における課題解決力をわかりやすく提示するためです。WatchDogConcept

Concept

プレゼンで利用したコンセプト紹介図版

PresenMunetika

デモンストレーションの解説も、よりシンプルに分かりやすく

ERPの運用で発生しやすい「処理漏れ(空白データ)」を対象とし、Watchdog AI Agentを用いた検知ロジックと、それにより回避できる業務上のリスクを説明する流れで進めていきました。

最初に、経理業務における請求書処理漏れリスクを防止するシナリオの説明とデモンストレーションを行いました。
続いて、製造業の現場でありがちな下記の「空白」の3つのケースを取り上げ、Watchdog AI Agentを用いた場合の検知内容と防ぎうるリスクについて説明しました。

ケース1 定例・季節性の需要計画登録漏れ

  • 検知 過去実績や季節トレンドから「本来あるはずの需要計画」が0になっている状態を検知し、アラートを発します。
  • リスク回避 欠品による販売機会損失や、生産計画の精度低下を未然に防ぎます。

ケース2  製造実績の入力漏れ

    • 検知 工程は完了しているのに実績入力がない状態を、指図の開始・終了日や進捗情報から検知し、「実績入力の漏れ候補」を自動でリストアップします。
    • リスク回避 架空入庫の発生を防ぎ、納期回答および在庫引合の精度を維持します。

ケース3  設計変更に伴うBOM更新漏れ

      • 検知 購買履歴の変化や製造実績の変化から、BOMマスタの更新漏れ候補」を検知します。
      • リスク回避 資材の誤発注や過剰在庫、製造現場での追加出庫による品質・原価情報の乖離を防止します。

「Watchdog AI Agent」は、AIが履歴データから「あるべき期待値」を算出・照合し、ERP上の実績データとの差分を自律検知します。ガバナンスの強化と業務の省力化を両立します。

 

発表を終えて~セッションの成果と、AI活用の継続的なアプローチ

SessionEnd

あっという間の20分でした。発表終了時、メンバーはすがすがしい気持ちで満たされました。頷きながら真剣な眼差しで聞いてくださる方が多く、業務課題に即した実用的なアプローチであるとして良好な評価をいただきました。発表者一同、心を込めて準備し、当日に臨んだ甲斐があったと実感しました。

これでTeam-Sozoの一連の活動は一旦区切りとなりましたが、活動で得られた価値は大きいものでした。

SAP Business AIはこれからますます進化していくことでしょう。B-EN-Gは常に最新技術をキャッチアップし、お客様の業務への適用や変革への足掛かりとなる活用方法を提案してまいります。そして、また来年のハッカソンにチャレンジします。

 

発表内容紹介ページ(デモンストレーション動画付き)

本コラムでご紹介したSAP NOWでの20分間のセッション内容を、当日のデモ動画を交えて詳しく紹介しているコラムを公開しています。 標準AIアシスタント「Joule」を用いた業務プロセスの効率化から、Watchdog AI Agentの実機デモンストレーションまで、実際の映像でシステム挙動を確認したい方は、ぜひご活用ください。

「製造業:今から始めるSAP Business AI(デモ動画あり)」を読む

 

Watchdog AI Agent誕生の背景を知る~「SAP BTP Hackathon 2026」参戦記

SAP BTP Hackathon 2026は、54社70チーム422名が参加する大きなAIのイベントでした。 このイベントにおいて、チームメンバーのAIに対する認識が、どのように「自動化」から「自律型AI」へと変化し、「Watchdog AI Agent」の開発に至ったのか。そのプロジェクト発足時の目的、業務変革のためのディスカッション方法、社内の巻き込みなどプロセスを5回にわけて連載しています。B-EN-Gの技術に対する考え方を知っていただくことができます。また、自社でAIをはじめとした最新技術の社内検証プロジェクトを立ち上げる際の実例として、あわせてご参照ください。

連載第1回コラム:「B-EN-Gが最先端AIに挑む!第1回:大会概要とメンバーの意気込み」を読む

ビジネスエンジニアリング株式会社ソリューション事業本部
ビジネスエンジニアリング株式会社ソリューション事業本部
ビジネスエンジニアリング株式会社(B-EN-G)のソリューション事業本部は、SAPをはじめ、ERP(基幹業務システム)を中心に、周辺製品との組み合わせによる課題解決型のソリューションを提供し、デジタル化の企画からITソリューションの実装、運用までをサポートしています。 https://www.b-en-g.co.jp/jp/solution